税理士は経営指導などできない

大学受験に合格するために、受験生にどう指導したらいいのかを

考えてみます。進学塾の講師は、受験生たちに「進学指導」を行っています。

 

いまの実力から、この先どうすれば希望する大学に合格できるのか、

的確な情報をもとに具体的に助言します。

目的は大学に合格することです。

 

講師はそれぞれの生徒に対して、個別にその人に合った勉強のしかたや

考え方、どんな教材が適しているのかについてアドバイスします。

合格すれば講師の成果です。しかし勉強するのは本人、合格するかどうかは

本人次第です。

 

進学指導と経営指導には大きな違いがあります。

進学塾の場合、指導すべき内容は講師が熟知しています。

合格するために何をすればいいのか、受験生よりは、

はるかに情報を持っています。

経営指導とは状況が全く異なるのです。

 

社長方はそれぞれの業種のプロです。業界にも精通しています。

その社長方に対して、税理士は経営指導などできるはずがありません。

税理士資格のない人間が、税理士相手に税務指導を行うようなものです。

 

経営に関する意思決定は社長自身の仕事です。経営指導はできませんが、

会計情報を成果につなげるための正しい考え方や活用のしかたは、

アドバイスすることができます。

 

税理士は、そのために必要な知識を習得し経験を積む必要があります。

けっしてテクニック、手法をマスターするということではありません。

それが、「社長のための会計事務所」の目的の一つです。

 

経営には答えはありません。正解はありません。

だから社長とともに考えなければならないと、強く思います。