本質とテクニック

世のなかには、成功事例があふれています。

「○○方式や○○システム」を導入し成功した話を聞き、

すぐに真似をしたがる社長もいます。それは税理士も同じです。

 

私、ITS宇野寛のサイトには、

税務会計や税理士を題材にしているページが多いため

会計事務所と勘違いされるときがあります。

 

「8万円で決算申告をしていただける会計事務所を探しています。

 相談に乗っていただけませんか?」

 

という質問から、

 

「このたび、会計事務所向けの新しいサービスを始めました」

 

など、会計人向けに商売をしている会社からのチラシ、

ファックス、ダイレクトメール。

 

最近では、

 

「会計事務所の売上を2倍にするための方法を教えます」

 

というセミナーの案内や顧問先向けの決算分析ソフトのDMまで

さまざまです。

 

そこにはユーザーやお客様の声、

私の業績ですと言わんばかりの講師やコンサルタントの紹介、

そして成功事例が「これでもか」と掲載されています。

どこかで書き方を習ったのでしょうか、どれも似たり寄ったりです。

 

 

世のなかには、成功事例があふれています。

「○○方式や○○システム」を導入し成功した話を聞き、

すぐに真似をしたがる社長もいます。それは税理士も同じです。

 

では、失敗した事例やうまくいかなかった事例はないのでしょうか。

おそらくその数は成功事例をはるかに上回るはずです。

そんなに成功事例ばかりだったら、日本の景気はこんなものではないはず。

儲かっているのはコンサルタントの会社ばかりです。

 

 

「うちでもうまくいくはずだ」と思って導入するのでしょうが、

現実はなかなかうまくいきません。

そんな事例にたびたび出会うようになりました。

 

「どうしてなのだろうか?!」

 

そう考えていくうちに、

「それは、本質とテクニックの差ではないか」と思うようになりました。

 

誰かが考えて作った「システムや仕組み」を、

うちでもうまくいくはずだ、と導入しても簡単にうまくいくとは思えません。

 

同じような業種でも、社長の理念や想い、

そこに働く社員の考え方やレベルがまったく違うのに、

ほかで成功したからといって、うまくいくとは思えないのです。

 

 

「本質」となると話は違います。

本質は「テクニック」を超えたところに存在するものでもあり、

土壌でもあるはずです。本質がなければ「単なるテクニック」、

それはMQ会計も同じです。

 

「利益が見える戦略MQ会計」のセミナーには、

税理士やコンサルタントの方たちが数多く参加されます。

 

ところが、いきなり上級者向けコースから参加するのです。

本を読んだからわかった、といって基本を飛ばしてしまうのです。

何を求めて参加するのかといえば「うわべだけのテクニック」です。

 

どのようにして決算書をわかりやすく説明しようか、

どうやって顧客に導入しようか、

という手法、テクニックを求めに来るのです。

 

成功している企業では、

「ものごとの本質」にたどり着いているような気がします。

 

「気がします」というのは、成功しているのは、私ではなく

実践している企業だからです。

 

ものごとの本質をきちんと捉え掴むことが

企業の業績をアップには欠かせない重要な要素なのです。

 

 

「○○方式や〇〇システム」というその仕組みは、

どうすればうまくいくかを、本人が試行錯誤しながら

自身で考え抜いたものだからこそ、その企業でのみ通用するだと

強く感じます。

 

                ・

 

税理士やコンサルタントは、いろんな勉強会に参加します。

ところが彼らの多くはテクニックや知識だけで

何とかしようとしています。

 

システム(帳表やグラフ)を駆使し、

アドバイスや分析、解説をしようとするのです。

そしてすぐに壁に突き当たります。

表面的なもののみを追求しようとした結果です。

 

                ・

 

一昨年、ある税理士が「MQ会計セミナー」に参加しました。

はじめは、MQ会計をお客にどのように解説するのか

という「手法」が中心でした。

 

ある時期から、彼は変わりはじめます。

 

何のためにMQ会計をやろうとするのか、

何のために会計事務所を経営するのか、

俺はこの人生で何をしたいのか、

考えるようになります。

 

税理士は税務の専門家にもかかわらず

分析や経営にまで踏み込もうとします。

 

ほんとうにそれでいいのでしょうか。

このままでいいのでしょうか。

本質までたどり着かなくていいのでしょうか

 

「税理士、会計事務所の存在価値」について考えています。

それが「社長のための会計事務所」です。

 

(ITS宇野寛)