生産性とは何か?
ネットで検索するとウィキペディアにはこう書かれています。
『生産性(せいさんせい、Productivity)とは、
経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、
あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。』
この説明を読んで、
「おお、なるほど!」と思うのか、
あるいは、「難しい言葉が並んでいるだけで何のことかよくわからない」
さて、あなたはどちらですか?
・
「生産性って、経済学なの?」
私は、この説明をいきなり読まされ、あるいは解説されても
なんのことなのか、わかりません。
日本語なのである程度は理解できるのですが、
「ふーん、それで」という印象です。
私がこのなかで一番理解できない「ことば」は、「付加価値」です。
以前、この「付加価値」について調べたことがありますが、
付加価値を算出する方法が6つもあり、
どれが正しいのか、算出の目的は何なのか?
この先の経営を考えたときに、どれもしっくりこないのです。
もう少しわかりやすものはないか、探してみました。
『Input(インプット)に対しての
Output(アウトプット)の比率』
これならイメージがわいてきます。
「Input」、
会社でいえば“労働力”や材料、設備、資金などの“投入物”と書いてあります。
なるほど、
パチンコに置き換えるとInputは、
パチンコをやっている間の労働力、資金
Outputは、景品(成果物)です。
「Input=労働力」に絞って考えてみることにします。
労働に関する生産性の指標は3つあるようです。
1.物的労働生産性 ・・・ Output は生産量
2.価値労働生産性 ・・・ Output は生産額
3.付加価値労働生産性 ・・・ Output は付加価値
やはり、付加価値はピンときません。
生産性と生産効率との違いを調べているうちに
「作業効率」や「能率」という単語が出てきます。
じゃあ、能率と効率はどこが違うの?
全然違うのです。
最初に「能率」と「効率」の違いです。
どちらも「仕事の割合」と書いてあります。
◎能率は、一定時間内にできあがる仕事の割合、はかどり方のこと。
時間に対してできる量・達成度が比較される。
一定時間内にできる出来高が多ければ「能率が良い」、
低ければ「能率が悪い」となる。
◎それに対し効率は、使った資源や労働、賃金に対して得られる
成果割合のこと。
・機械効率
・エネルギー効率
・燃費
・コストパフォーマンス(費用対効果)
・報酬に対する成果
などです。
生産性と生産効率の話に戻ります。
【生産効率】は、投入する資源や労働力をムダなく、
効率よく配分すること。(作業効率に近い)
それに対し【生産性】とは、投入した資源や労働力などから
価値を生み出す際の効率の程度のことです。
【生産効率】と【生産性】の大きな違い、
それは「価値を生み出すかどうか」です。
仕事を「単なる作業」ととらえてしまうと、
効率は「作業効率」になってしまいます。
仕事は価値を生み出すもの、創造性・クリエイティブそのもの。
個人が生産性を身につけるには、
「価値を生み出す仕事をしているか」を常に意識することです。
・
社長は経営をする人、意思決定をする人です。
そして、未来を考える人です。
「未来を考える」とは、
会社の理念や方針にもとづいて、
この先どうしていくのか、という答えを
「社長自身が創り出していく」こと。
社長の仕事とは、
まさに創造的でクリエイティブそのものです。