前回から「思考力と応用力」について書いているが、
つい最近、「おいおい!?」というような事例が起きた。
今年の4月にMQ会計を学びたいという社長がセミナーに参加した。
その後も何度かMG研修に参加して、
・MQ会計を社員に浸透させたい
・MQ会計を使って未来の経営を真剣に考えたい
という想いが強くなったようだ。
そこでお手伝いをすることになるのだが、
MQ会計を使って未来(計画)を創るためには
どうしても会計ソフトから出力される情報とデータが必要になってくる。
同時に会計情報の質を上げていかなくてはならない。
いろいろと提案するのだが、
税理士から勧められて使っている会計ソフトでは
実現できないことがわかった。
未来の計画に必要なデータが取り出せないのだ。
「データを自由に取り出せる上位のバージョンに変更をお願いしたら?」
そこで税理士事務所の担当者に相談することになった。
担当者が言うには、
「わかりました。必要なときに言ってください。」
「いつでもデータを出力しますよ。」
まあ、一般的な会話である。
◇
事務所の担当者には「社長の真意」が伝わらない。
月次試算表の月別データからグラフを作るくらいにしか思っていないのだ。
そこで社長に伝えたのは、
「必要なときにいつでも取り出せる環境が必要です。」
社長は理解してくれた。
「自分で取り出したいので
会計ソフトを上位のバージョンに変えてください。」
そして担当者が提案してきたのは、、、、
、、、あまりにも非現実的でトンチンカン、、、
要するに、
自分たちが経験していないこと、
新しいこと、
やってこなかったことに対し、
挑戦しようとすらしない。
「前例がありません!」で済ます役所と一緒なのだ。
◇
社長には、
「この際、会計ソフト自体を変えませんか?」
という提案をせざるを得なかった。
そのときの税理士事務所の反応は、
「わかりました。
そのソフトの仕訳を印刷して持ち帰り
(自分たちが使っている会計ソフトに)入力し直します。」
入力し直すのは勝手だが、
勘定科目は必要に応じて追加修正するし、
MQ会計を実践していくうえで重要な誤りがあれば
遡って修正しないと情報としては使えない。
(もちろん、すでに照合済みの現預金の残高が変わるような修正は
してはいけない)
それに対しての反応は予想がつく。
「仕訳は遡って直してはいけません。
真実を記録しないと税務署の信頼を失いますから、、、」
税理士事務所側とすれば毎月チェックしているので
遡って修正されたら仕事にならない。
税理士は、正しい?申告書を、手間をかけずに作りたいし、
社長は、未来の意思決定に使えるような会計情報がほしい。
社長とこの税理士とでは、
「何のために」という目的が根本から違う。
社長はこんなことを言い出した。
「宇野さん、担当者は科目や金額をいつの間にか勝手に直して、
その経過を何にも伝えてくれないんです。これってどう思いますか?」
思考力の育っていない税理士のもとには、思考力のない職員が集まってくる。
これは税理士にかぎったことではない。
中小小規模企業でも同じことが言えると思う。
・
MQ会計セミナー【初の試み】
・MQ会計を即!実践する人とできない人
・MGを30期以上やっても現場に落とし込めない人
・MQ会計を顧問先に勧めたい税理士・コンサルタント、
しかしうまくいかない
この差はどこから来るのだろうか。
根本から「考え方」が異なるのだ。
◎このセミナーは参加条件があります
2019年02月08日(金)
東京・利益が見える戦略MQ会計【特別講座】
テーマは「思考力・応用力・創造力(想像力)そして、、、」
(つづく)
このほかのブログ