変動損益計算書についてのある質問

ネットで誰かが質問すると

それに対して誰かが親切に答えてくれる

というサイトの話です。

 

誰かが「変動損益計算書」について質問しています。

 


 

 << 変動損益計算書について >>

 

一般の損益計算書と変動損益計算書の経常利益は違って出るもので

よろしいんでしょうか?

確認をさせていただきたく質問をさせていただいてます。

 

会社の決算書から変動損益計算書を作成しているのですが

経常利益が合いません。

 

これは製造原価の固定費を期間費用としているからという理解で

よろしいんでしょうか?

 

変動損益計算は製造固定費を期間費用とするものでよろしいんですよね?

 

また損益分岐点を算出する際は製造固定費を期間費用とする場合と

しない場合の2通りが書籍に書かれてあるんですが、

一般的にはどちらの方法がよろしいのでしょうか?

 

実務経験が乏しくわからないことばかりで。

どなたか教えて下さい。よろしくお願いいたします。

 


  

「変動損益計算書」とは、

損益計算書に記載された費用を

「変動費と固定費」に分解して作成した損益計算書です。

  

  売 上 高 1000

  変 動 費  600

 -------------------------

  限界利益   400 (売上高-変動費)

  固 定 費  300

 -------------------------

  利  益   100 (限界利益-固定費)

 

私も30年以上前に変動損益計算書を真剣に学んだことがあります。

いま思い出せば、この質問をした方と同じような疑問を抱きました。

ところが、この疑問に明快に答えてくれる参考書は

当時は1冊もありませんでした。

 


  

この方の質問を読んだとき、

いろんなことが私の頭の中を駆けめぐりました。

 

・このサイトは誰でも質問ができ誰でも答えることができる

・答えた人の正体はわからない

・質問した人は答えを信用するかもしれない

・質問そのものが的を得ないこともある

 

このサイトの主旨(意図)がどこにあるのか、

答えが明らかに間違っている場合もあるはず。

 

という前提でこの質問を整理してみました。

 

「一般の損益計算書と変動損益計算書の経常利益は違って出るもので

 よろしいんでしょうか?」

 

質問の内容からわかるように、

質問者は「それぞれで計算される経常利益は異なる」と思って

それを確認(納得)できるような回答(解答)を求めています。

 

・変動損益計算書の経常利益が異なるのは

 「製造原価の固定費を期間費用」としているから

・書籍によっては2通りの方法が書かれているがどちらを採用すればいいのか

 

この質問に対しての回答者の答えです。

回答者の正体はわかりません。(回答はこの一つだけです)

 


   

 << 質問への回答 >>

 

まず、損益計算書と変動損益計算書の経常利益は同じです。

損益計算書を分解して製造原価の固定費を「期間費用(=固定費)」としたと

しても「経常利益レベル」では同じにならないとおかしいことになります。

損益分岐点の算出においても、基本的にどちらの方法をとっても

その額(損益分岐点)に差はないはずです。

なぜなら、経常利益が+-0をシミュレートするのが損益分岐点だからです。

 

変動損益計算書は、損益計算書を売上、変動費、固定費に「分解再構築」

したものですから、その「下」にある経常利益は変わらないというのが

理由です。

 

ただ気になるのは「営業外利益(受取利息・受取配当金・雑収入など)」を

どう処理しているのかという点です。

これらは通常固定費のマイナスとして集計されますが、いかがでしょうか?

もう一点は棚卸高の増減(期首と期末の差額)を変動費に含めているか?

という点です。

これには商品・材料・仕掛品など全てが関わってきますのでご注意下さい。

 


    

みなさんは、この答えをどう考えるでしょうか?

 

もし、読者が社長で同じような疑問を持ったら

ぜひ、依頼している税理士やコンサルタントに

【あえて】同じような質問をしてほしい。

 

MG研修に3回参加した税理士やコンサルタントは、

この質問に【明快に】答えてほしい。

 

 (次回へ続く)

 

 


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