051.原価率って何?正しく説明できますか?(決算書は究極のドンブリ勘定)

これから紹介するのはフィクション、架空の話です。

勉強のためだと思って、少しの間「倫理・道徳」は忘れてください。

                ・

◎Aさんはコンビニの店員です。

 今月は会社の決算、店内とバックヤードの商品の棚卸(たなおろし)を

 任されました。

 

◎上司から次のように言われました。

 「もし、決算で利益が出たら"臨時ボーナス"を支給します」

 「だからきちんと数えてください」

 

 「えっ、臨時ボーナスがもらえるんだ。がんばって棚卸をしよう!」

 


 

終わったあとに休憩をしていると

倉庫の片隅にまだ数えていない商品があることに気づきました。

ざっと見ただけで500個はありそうです。

 

「ちょっと待てよ、、、」

「利益が出れば良い思いができる」

 

臨時の収入はとても魅力的です。

よこしまな考えが一瞬Aさんの頭をよぎります。

 

この500個を追加したほうがいいのか、、

それとも、このまま追加しないほうがいいのか、、、

 

                ・

さて、ここで質問です。

あなたがAさんだったら臨時ボーナスをもらうためにどちらを選ぶでしょうか?

1.この500個を追加して報告する

2.追加しないでこのまま報告する

 

「こんなストーリーはありえない」ということは置いてといて、

少しの間「倫理・道徳」は忘れて、

勉強のためだと思って考えてみてください。

 

 

ここから「原価率」の話です。

 

・利益を出すには原価率を下げる

・原価率を下げれば利益は増える

 

かりに社長が、

 

「うちの製品(あるいは商品)は全般的に原価率が高い」

「だから原価率を一律3%の下げることが今期の目標!」

 

全社員に伝えたとします。

 

では、社員の人たちはこれをどのように受け止めるでしょうか

 

「"原価率"や"粗利率"という単語は、営業であれ製造であれ

 所属部署に関係なく知っているはずだ」

 

と思っていませんか?

 

では、この言葉の意味(定義)を正しく説明できる人は

はたして社内に何人いると思いますか?

 

「原価率」という単語を聞いて、

「原価率を下げれば利益は増える」というフレーズを聞いて

何となくわかった気になってしまうのが「原価率」と「粗利率」です。

 

 ◎原価率を下げる

 

「原価率」の意味(定義)を正確に知らない人は、

具体的にどのような行動を起こせば原価率が下がるのかを

イメージすることはできません。

 

さて、先ほどの質問です。

あなたがAさんだったら臨時ボーナスをもらうためにどちらを選ぶでしょうか?

 

 1.この500個を追加して報告する

 2.追加しないでこのまま報告する

 

あなたは1と2、どちらを選択しますか?

 

 

 (次回へ続く)

 


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